Interview 10

派遣にこだわらない新サービスで、 医療・介護業界で働く人手を増やす。

医療・介護業界×直接雇用

インタビュースタッフ

山上 佳恵 Yoshie Yamagami
株式会社スタッフサービスメディカル事業本部 お仕事センターゼネラルマネージャー
Profile
前職は医療事務。「バリバリ働けて、成長できそう」という何となくのイメージでスタッフサービスへ転職したものの、一生懸命な人を見ると、とことんサポートしたくなる性格がマッチし、入社直後からその力を発揮。入社3年でマネージャーになり、9年でゼネラルマネージャーに。小さい頃から絵を描いたり工作したりすることが得意。現在の趣味は、フラワーアレンジメント。
キャリア
  • 中途入社
  • メディカルサービス東京コーディネート部
  • メディカルサービス 本社営業部
  • スタッフサービス メディカル事業本部 首都圏ブロック 川崎オフィス 統括マネージャー
  • スタッフサービス メディカル事業本部 東横ブロック 統括ゼネラルマネージャー
  • スタッフサービス メディカル事業本部 中部ブロック 統括ゼネラルマネージャー
  • 現職

Backborn

尊敬するお客さまとの出会いが、職業観を育ててくれた。

やりたいことが定まらず、働きながら見つければいいと、何となく医療事務として病院に就職。4年間働きましたが、ハッキリした目標を見出せず、新病院へ移転するタイミングで転職を決意しました。小さい頃から美術や工作が好きだったので、最初はものづくり系の会社を受けていたのですが採用までに至らず、慌ててハローワークに相談。最初に内定をいただいたのが、たまたまスタッフサービスでした。人材コーディネーターとして入社しましたが、1年経たないうちに大型病院を担当する営業チームへ配置転換。その後は、東京、神奈川、愛知とエリアは変わりながらも営業畑を歩んでいます。20代の頃は、世の中に貢献したいという思いはあまり持っていなくて、営業としてトップになることを目標にしていました。でも、クライアント先で尊敬できる方々とお会いしていく中で、少しずつ職業観ができあがっていきました。例えば、ある大学病院の看護部長は、日頃から約1,000名の看護師をみながら、派遣スタッフ一人ひとりに対しても、どうすれば長くやりがいを持って働くことができるか、一緒になって考えてくださいました。どんなときも病院で働く派遣スタッフや患者さんの人生に寄り添い、一切手を抜かない。私自身、お叱りの言葉もお褒めの言葉もたくさんいただきました。そういう姿を目の当たりにすると、私もこの人のために、この業界のために、もっと役に立ちたいという気持ちが自然に強くなりました。

Issue

人手不足の続く医療・介護業界。派遣は求められていなかった?

深刻な人手不足に悩まされている医療・介護業界。仕事を始めようとする人も少なく、離職率も高いという状況を長年解決できずにいました。そこに対してこれまでのスタッフサービスでは、仕事を始めた人をとにかく一生懸命フォローし、少しでも長く派遣として働いてもらうことに注力してきました。それでも、体力的に厳しいなどの理由で医療・介護業界から離れていってしまう人も多い。派遣スタッフはどのように働きたいのか、クライアントはどのような人材に長く働いてほしいのか、大事な問いがおざなりになっていたかもしれません。その結果、スタッフサービスで医療・介護の仕事を始める人の数は、ずっと横ばい状態でした。このままでは、業界どころか、私たちの事業にも明るい未来はない。そこで2017年、大きく方針を転換する決断をしました。「お仕事を始めた人のフォローに重きを置くのではなく、医療・介護業界でお仕事を始める人を増やそう」。当時私は、現場を離れ、愛知エリアのゼネラルマネージャーになっていました。どうすれば、始める人を増やせるか、各ゼネラルマネージャーが集まって連日のように議論を重ねました。見えてきたのは、人材派遣サービスとクライアントの求人ニーズのミスマッチ。スタッフサービスに登録に来る方は「医療・介護の仕事に興味はあるけれど、未経験だから不安」「直接雇用はハードルが高そうだから、まずは派遣でやってみよう」という人が多い。それは裏を返せば、できれば直接雇用を望んでいるということです。一方、クライアント側は「自社の社員として募集をしても求職者を集められなさそう」「派遣なら臨時的には人員の確保ができる」。つまり、できることなら派遣サービスを使わず直接雇用をしたいんです。お互いが直接雇用を望んでいるのに、派遣というスタイルにこだわるあまり、本当のニーズに応えていなかったことに気付いたのです。

写真

Solution

敷居の低い人材派遣を入り口に、直接雇用を増やす新サービス。

そこで私たちは、人材派遣を入り口にして、途中から直接雇用に切り替えることができる「&メディカル」という新サービスを企画しました。これなら、気軽に始めることができ、働き続けたいと思えるいい職場と出会えるチャンスが生まれますし、クライアントにとっても、まずは働き始めてもらって、職場に合う人材であれば直接雇用に切り替えることができます。しかし、このサービスを実現するうえで大きな壁がありました。それは、いままで「派遣会社」という事業をメインにサービスをおこなってきたということです。スタッフサービスでは、派遣の契約数を増やすことで事業を大きくしてきました。でも、「&メディカル」では、派遣スタッフを積極的に直接雇用に切り替えていくサービスです。「これからは派遣の契約数を増やすのではなく、私たちの事業をキッカケに、医療・介護業界で働く人を増やしましょう」と、社員をマインドセットし直す必要がありました。そこで、派遣スタッフ、直接雇用問わず、スタッフサービスを通じて医療・介護業界で働き始めた人を「フレンド」と名付け、2025年までにフレンドを25,000名にするというゴールを設定しました。2021年3月現在でフレンドの数は8,006名、横ばいだった派遣開始数も1.6倍に増加しました。数字よりもうれしかったのは、カスタマーやクライアントの反応。あるカスタマーからは、「働ける時間に制限があったので直接雇用は諦めていたけど、時短勤務でも採用してくれる介護施設に巡り会えた」と喜びの声を、ある介護施設からは「失敗しない採用手段ができた」とうれしい言葉をいただきました。少子高齢化が進み、ますます必要とされる医療・介護業界。そこで働く、やさしくて、強い人たちに寄り添って、伴走し続けていきます。これからも、医療・介護業界の仕事をしたい人を増やしていくために。クライアントと二人三脚で、医療・介護の仕事を選んでくれる人を大切にしながら、ひとりでも多くのカスタマーの笑顔を増やしていく。そうすることで、少しでも業界に貢献していきたいと思っています。