Interview 03

日本の未来にも、 事業の未来にもつながる 新しい人材サービスを。

エリア雇用×新規事業

インタビュースタッフ

中村 圭 Kei Nakamura
株式会社スタッフサービス広域オフィス事業本部 本部長兼 首都圏オフィス事業本部 本部長
Profile
子どもの頃は、沼津で自然に囲まれて育つ。公園の設計を夢見て、東京の大学で農学部を志望。バブルの煽りを受け、官公庁・土木系の就職はあきらめ、就職活動でスタッフサービスに出会う。超成長中の企業で、自分を成長させたいと入社を決意。入社後2年で高松支社長に着任。15年間、営業やマネージャーを経験し、2019年、事務領域事業の執行役員に着任。派遣事業の可能性を広げる新たなサービスを次々に立ち上げている。
キャリア
  • 新卒入社
  • スタッフサービス 首都圏営業本部 目黒支店
  • スタッフサービス 首都圏営業本部 西新橋支店 支店長
  • スタッフサービス 広域営業本部 高松支店 支店長
  • スタッフサービス 企画本部 営業企画部 マネージャー
  • スタッフサービス広島 広島オフィス 統括マネージャー
  • スタッフサービス埼玉 営業統括部 統括ゼネラルマネージャー
  • スタッフサービス オフィス事業本部 東京新宿BL  統括ゼネラルマネージャー
  • スタッフサービス オフィス事業本部 神奈川BL 統括ゼネラルマネージャー
  • スタッフサービス オフィス事業本部 営業企画部  ゼネラルマネージャー
  • スタッフサービス 広域オフィス事業本部 大阪中央BL 統括ゼネラルマネージャー
  • スタッフサービス 広域オフィス事業本部 執行役員 事務領域事業担当
  • 現職

Movie

Backborn

入社理由は「日本の人事部」という志。2年で、高松の支店長へ。

生まれも育ちも静岡県・沼津。海と山に囲まれて育ちました。だからでしょうか。子どもの頃の夢は緑地や公園の設計でした。それもあって、大学は農学部に進学。地元を離れ、東京の大学に飛び出したのが1990年代のことでした。しかし、バブル崩壊で日本は暗い雰囲気に包まれており、就職活動は氷河期ど真ん中。民間企業はもちろん、官公庁も採用数を絞っている時代でした。官公庁で土木の仕事に就く先輩も多かったのですが、それも望めない。そこで、文転も視野に入れ、幅広く企業を探すことにしました。文系の学生にまぎれて、さまざまな会社を見ているときに出会ったのがスタッフサービスでした。ちょうど派遣という働き方が、急激に広がり始めた時期。その成長産業の中で、スタッフサービスの勢いは頭抜けていて、毎月オフィスを増床するほどの成長スピードでした。面接時に、他の会社のように「派遣」会社ではなく、「日本の人事部になる」ことを掲げていたことにも感銘を受けました。ここに飛び込めば、自分自身もきっと成長できる。萎縮しがちな世の中でしたが、自分のワクワクを信じてスタッフサービスに飛び込んだのが、2000年のことでした。入社後は東京に配属。2年ほどたった頃、「高松の支店長」の辞令を受けました。当時まだ本州を一度も出たことがなく不安もありました。それ以上に、入社2年目で高松支店長を任されたというプレッシャーもありました。でも、やるしかないと意気込み、飛行機でいざ高松へ。現地の派遣スタッフにとことん向き合い、信頼関係を築く。地元の人にふれて、エリアのマーケットを知る。腹を括って2年間、ずっと走り続けました。その結果、高松支店の登録スタッフ数を以前の4倍、400人規模にまで成長させることができました。社内の表彰やインセンティブも、もちろん嬉しかった。でも、それ以上に自分の手で事業を成長させることができた事実が、いちばん嬉しかったです。

Issue

既成概念を捨てて、真のニーズを直視せよ。

高松のあとは、広島、埼玉、そして東京へ。営業担当として、マネージャーとして全国津々浦々で人材派遣マーケットに触れ、経験を積みました。そして2014年。営業企画のゼネラルマネージャーに任命され、慣れ親しんだ営業の現場を離れました。フロントラインではなく、営業の後方支援や企画運営がミッションです。経営ボードメンバーと対話しながらの仕事。新規事業「ミラエール」の立ち上げ。たった1年で仕事内容は180°変わりました。使う筋肉の違いに、苦労したこともありました。でも、ここで経験したことは、確実に今の仕事につながっています。その翌年。再び営業組織へ舞い戻ることになりました。次の舞台は大阪。ミッションは、統括ゼネラルマネージャーとして、カスタマーやクライアントにもっと向き合う組織へと変革し、成長させること。まずは実態を把握するために、カスタマー調査を実施しました。しかし、その調査結果が驚くべき内容だったのです。派遣スタッフとして働く人の約60%が、正社員など直接雇用を望んでいるというのです。想定していたよりもずっと、正社員などの直接雇用のニーズが高く、愕然としました。しかし、調査結果が世の中のニーズであることは明白です。悩みに悩んで、たどりついたのは「マーケットに求められることをやろう」というシンプルな結論。そもそも、スタッフサービスは人材総合サービスグループです。思い起こせば、「日本の人事部になる」それが入社理由のひとつでもありました。だったら自分が、社会に求められる新しい人材サービスをつくればいい。そんな思いで、大阪のメンバーと一緒に、新サービスへの挑戦を次々と世に送り出しました。

写真

Solution

新しい挑戦をし続け、日本の雇用を変えるサービスに。

挑戦し続けた大阪での経験を経て、2019年から首都圏以外のエリアを統括する執行役員として着任しました。人の数。仕事の数。会社の数。東京と地方には歴然とした格差があります。日本の人口は減り続けます。しかし、働き方は多様化し続けます。社会の「不」、雇用の「不」を解決するサービスをつくらなければ未来はない。そんな危機感も大きな原動力となり、新しい挑戦がはじまりました。1つめは直接雇用への挑戦、つまり正社員雇用を前提とした人材紹介です。ビジネスモデルとしては過去からあったものですが、やはり本業である派遣が優先されてきました。しかし、今後はカスタマーとクライアントのニーズによりフィットするサービスとして、人材紹介業も提供していきます。2つめは若年層・未経験者向けのサービス「ミラエール」の広域展開です。就業経験のない若年層をスタッフサービスで正社員として雇用し、教育研修でスキルアップを実施。その上でクライアント企業に派遣し、最終的に直接雇用の可能性もあるというサービスです。大手企業の正社員に登用された事例も生まれています。大阪のマーケットでは前年比140%の成長を遂げました。3つめの挑戦はショートタイムジョブ。世の中には、都合に合わせて働きたい人もいれば、繁忙期だけ人を集めたい企業もあります。そのニーズをマッチさせる短期単発向けの派遣サービスです。従来は収益事業化が難しいと言われていましたが、生産性を上げることでコスト構造を改善。ビジネスモデルとして成立させることができました。コロナ禍においても前年比130%の成長を遂げました。地方格差をなくすために、その地域の特性に合わせ、次々と展開していきたいと思っています。スタッフサービスでの20年で気づいたこと。それは、案件1つひとつにストーリーがあるということです。だからこそ、新しいストーリーを生み出すために、新しい挑戦を続けていく。そして、人に働く機会を提供することこそ、私たちスタッフサービスの使命だと思っています。