Interview 09

スタッフ一人ひとりが、 安心して仕事を続けられる 給与支払いの新しい仕組みを。

生活の不安×給与前払い

インタビュースタッフ

松尾 真一郎 Shinichiro Matsuo
株式会社スタッフサービス・ホールディングスSSG-DX推進室 室長 兼 経営企画部門経営企画部 ゼネラルマネージャー
Profile
少年時代は研究者になることが夢。大学では原子力工学を専攻し夢へ近づいた。しかし、途中で感染学も掛け持ち。その後バックパッカーとしてオーストラリアへ。帰国後、仕事探しで参加した登録会でテクノ・サービス出会う。入社から約15年、派遣スタッフのコーディネーターの組織マネージャーを務め、マーケティング機能を持った募集部へ。派遣スタッフへの「給与前払い」を実現するサービスを立ち上げる。現在はSSG-DX推進室室長兼、経営企画部門経営企画部ゼネラルマネージャー。
キャリア
  • 中途入社
  • テクノ・サービス 営業本部コ―ディネート部 コ―ディネート課
  • テクノ・サービス 営業本部コ―ディネート部 コ―ディネート課 マネージャー
  • テクノ・サービス 九州BL大分エリア 統括営業所長
  • テクノ・サービス 募集部 ゼネラルマネージャー
  • スタッフサービス・ホールディングス 経営企画部門事業統括部 ゼネラルマネージャー
  • スタッフサービス・ホールディングス 経営企画部門経営企画部 ゼネラルマネージャー
  • 現職

Backborn

1本の電話から始まった、テクノ・サービスでの仕事。

小学校の文集に書いた将来の夢は研究者。森羅万象の成り立ちを紐解きたいと思う子どもでした。中学と高校は剣道に打ち込み、練習に明け暮れる毎日。同級生の多くは、地元・福岡での進学や就職を決めていました。でも、ずっと地元にいるイメージが持てず、いつかは福岡を出ようと心に決めていました。そして、大学進学をきっかけに首都圏へ。大学では工学部で原子力工学を専攻。ところが大学入学後、原子力事故が起きました。学問と仕事は別だと考えていたこともあり、原子力工学と並行して感染症学も掛け持ちで学ぶことにしました。外国籍の助教授たちに囲まれ赤痢アメーバやマラリアの研究に没頭。彼らに勧められたのは、海外に行って「世界を自分の目で見る」ことでした。そして卒業後、一念発起してオーストラリアへ渡航。バックパッカーとして1年ほど滞在し、海外の自由な空気を胸いっぱい吸い込んで帰国しました。ところが、日本での就職活動シーズンはとっくに終わっていて、働き口がありません。何とか仕事を見つけようと参加したのが、テクノ・サービスの登録会でした。しかし、募集していたのは経験者。結局、自分に合う仕事は見つからずじまい。家で落ち込んでいると、突然電話が鳴り「コーディネーターの仕事ならご紹介できますよ」という連絡が飛び込んだのです。これがきっかけとなり2004年に入社。当時の仕事は派遣スタッフの登録会開催と、お仕事の紹介。小田原から横須賀まで神奈川県を横断しながら、1日4回派遣スタッフの登録会を運営していました。気づけば入社から1年でマネージャーに昇格。すごいスピードで会社が成長している時期とは言え、驚いたことを覚えています。

Issue

調査から見えてきたのは、派遣という働き方の課題。

20人のコーディネーターが所属する宮城県の支社にやってきたのが、2006年のこと。役職はマネージャーでしたが、当時はまだ20代半ば。自分以外は先輩ばかりでした。だから誰よりも結果を出そうと必死で仕事に取り組んだことも、いい思い出です。東北にも慣れた2011年、統括営業マネージャーとして大分県への異動が決まりました。着任当時、大分県は全国でも業績が下から4番目の弱小チーム。着任して最初に最下位脱出3ヵ年計画の戦略を立てました。利益が出ていないので、派遣スタッフ募集の広告は全てストップ。お金をかけずに派遣スタッフが集められるよう、友人や知り合いを辿るインバウンド集客に切り替えました。この戦略が功を奏し、1年もたたず「0円」で人を集めるスキームを確立。契約も徐々に獲得できるようになり、業績は回復しました。そんなある日。本部長から「そのノウハウを東京で活かしてほしい」というオファーを受け、2014年から東京の募集部に異動。8年ぶりとなる首都圏でのミッションは、派遣スタッフの応募を最大化することでした。MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入などテクノロジーの活用も推進。さらに応募してくれる人を増やすためにはどうすればよいのか。リアルな声を知るために、カスタマーヒアリングを行いました。そこで見えてきたのは一定数「給与の前借りができないから応募しない」という人が存在することでした。意外な声ではありましが、一部の派遣会社では、給与の前払いがスタンダードになっていました。だから、前払い制度のないテクノ・サービスには登録しない。そんなカスタマーもいるということが分かってきました。聞けば、日雇いのアルバイトなど、他の仕事を掛け持ちせざるを得ない事実も分かってきました。人を集める際の課題を探るうちに見えてきたのは、派遣の給与支払いの課題だったのです。

写真

Solution

スタッフが安心して生活できる、「お財布応援制度」をローンチ。

テクノ・サービスで働く人に、安定して仕事を続けてもらうために。2014年、派遣スタッフに給与を先払いできる仕組み「お財布応援制度」をローンチしました。仕事をスタートしてから2ヶ月間、1回3万円を上限に、給与を前払いで受け取ることができるのが特徴です。給与振り込みではないため、通常であれば振り込み手数料400円が引かれてしまいます。生活していく上で、400円も大切な原資です。少しでも利用する人が損をしないように、振り込み手数料はスタッフサービスで負担することにしました。社内のワークフロー整備や経理の業務フローなど、理想を描きながら制度をデザインしましたが、越えなければならない壁は数多くありました。しかし、なんとか原型となるサービスが完成。毎月200〜300人が利用するまでに成長し、派遣スタッフの生活を支え続けています。現在は事業からは離れ、スタッフサービスグループ全体の経営を企てるスタッフサービス・ホールディングス経営企画部門のゼネラルマネージャーを経て、2021年からはSSG-DX推進室の室長になりました。グループ全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)化のあるべき姿を描き、実行に移していくことがミッションです。新しいインフラの導入。将来的なデータ利活用も視野に入れたデータの項目整理。派遣スタッフの利便性を向上させるマイページの設計など、まずはビジネスのプラットフォームを整備していきます。しかし、スタッフサービスの強みは、いつの時代も「人」だと思っています。だからこそ、人が、人にしかできない仕事に集中するためのDXを推進していきたい。まさに今、次の時代に向けた新しいグランドデザインを、ゼロから描いているところです。