Interview 08

雇用を創出し、 守り続けることも営業の使命。

製造業×雇用創出

インタビュースタッフ

辻 菜奈子 Nanako Tsuji
株式会社スタッフサービスエンジニアリング事業本部 兵庫ブロック 兵庫テクニカルセンター
Profile
小学校・中学校と打ち込んだ剣の「道」から、大学はアルバイトの販売の「道」へ。社会に出るまで、何事にものめり込み、「道」を追求してきた。就職活動は難航したが、会社のビジョン、人、制度に魅力を感じたスタッフサービに入社。営業として技術者領域で大手製造業を担当する中で「雇用」を創出する使命の大切さに気づく。まさにこれから、人材業界の「道」に向き合っていく。
キャリア
  • 入社
  • スタッフサービス エンジニアリング事業本部 兵庫ブロック 三宮テクニカルセンター
  • 現職

Movie

Backborn

剣の道。販売の道。自分の道を見つけ、歩き続けてきた。

小・中学生は剣道一筋。竹刀一振りに魂を込めるストイックな世界で生きていました。小学生の頃から道場に通い詰めていたこともあり、中学の剣道部では主将に。練習で自らの背中を見せたり、部員のみんなが納得して鍛錬できるようにサポートしたり、主将としてできることに取り組んでいきました。その甲斐あって市の大会ではベスト16に。「やり切った」。心から本当にそう思えたので、剣の道からすこし逸れることにしました。次にのめり込んだのはアルバイト。大学進学するときに、学生にしかできないアルバイトをして、社会の厳しさを身をもって知るつもりでいました。そして、アルバイト先に選んだのは、グローバル展開をするアパレル企業。アルバイトでも、販売員として高い結果を求められますが、成長を実感できる毎日でした。お客様から感謝の手紙をいただいたり、トレーナーに評価していただいたり。結果的にアルバイトの中で、No1の評価をいただくことができました。アルバイトでは成長の実感があったのに、いざ就職活動がはじまった途端、自分がどんな会社に入りたいのか決めきれずにいました。悩みながら多くの企業と出会う中で気づいたのは、ビジョンに共感できる企業の多くは、人材業界の会社だったということでした。そこで、人材業界にフォーカスして就職活動を開始。その中でも、いちばん魅力を感じたのがスタッフサービスでした。仕事を通じて人をポジティブにしていく事業。結果を評価する人事制度。そして、最後の決め手は人でした。お会いした20人を超える先輩社員は、自分で納得して仕事に打ち込む人ばかり。この会社でもまれて、成長したい。そう思えたことが入社の決め手になりました。

Issue

1件の契約をいただくことは、1人の雇用を創出すること。

入社は2020年の4月。1ヶ月ほど新人研修を受講し、5月には神戸の事業所に正式配属。大手製造業グループの担当営業として社会人1年目をスタートしました。まだ営業として右も左もわかりませんでしたが、小さなことでも、自分なりに仮説をもって取り組もうと決めました。例えば、クライアントへの架電。自分なりに過去の架電を分析していくと、午前中の方が繋がりやすいことが分かりました。ファーストコンタクトの確率が高まると、求人獲得の確率が高まる。そんな仮説を持って営業を続けた結果、目標数値を達成することができました。サポートしてくれる上司や先輩に学びながら、日々、成長を実感しています。印象に残っているのは、なかなか提案が決まらなかったクライアントからの求人依頼です。あるクライアントのシステム開発と業務効率向上を担う人材の依頼でした。しかし、求められるスキルのレベルが高く、担当の方から一向に「OK」がもらえません。それでも諦めずに提案し続けた結果、3ヶ月越しでようやく提案が通ったのです。「辻さんがいちばんウチに向き合ってくれた」と担当の方に言っていただいたときは本当にうれしかったですね。たくさんの派遣スタッフ、たくさんのクライアントに出会い、営業としての経験を積む中で気づいたこと。それは、1件の契約が、1件の雇用創出になるということです。ビジネスとしての目標を追うことも大切です。でも、それ以上に大切なのが、人と雇用に向き合うこと。派遣スタッフの就業が決まったら、本人の希望がある限りは仕事を継続してほしい。でも、現実にはすべてのマッチングがうまくいくわけではありません。だからこそ、働く側と雇用する側が、お互いに納得して継続していけるマッチングにこだわり、雇用を創出していく。それこそが、営業の使命だと思うようになっていきました。

写真

Solution

雇用を守るために、仕事の価値を伝え続ける。

人材派遣を生業とする営業として、自分になにができるのか。ヒントは「継続して働いている派遣スタッフには、何か理由があるはず」という先輩の言葉にありました。考え抜いた結果、派遣スタッフの声を丁寧に聞き、フォローし続けようと決めました。製造や開発の現場で活躍する技術者領域で働く派遣スタッフには、エンジニアとしての経験やスキルは高いが、コミュニケーションが得意でない方や、自分の成果を伝えるプレゼンテーションが苦手な方もいます。技術にフォーカスするエンジニア人材の傾向なのかもしれません。そうすると、パフォーマンスを発揮しているのにクライアントに伝わらず、雇用が継続できないという最悪のケースが生まれる可能性もあります。そこで、一人ひとりの派遣スタッフとの定期面談で、どんな些細なことでもヒアリングし、契約更新のタイミングでクライアントに伝えるようにしました。仕事で力を入れていること、成果が出たこと、うまくいっていること。雇用を守り続けるために、派遣スタッフの仕事の価値を、クライアントにプレゼンテーションしています。最初は、先輩のアドバイスからはじめたアクションでした。いま、少しずつではあるけれど、成果を実感できるようになってきました。例えば、新型コロナウイルスの影響で人員の縮小を検討していたクライアント。丁寧に派遣スタッフ一人ひとりの価値と必要性を伝え続けることで、コロナ禍においても、ほとんどの雇用を継続することができました。一人ひとりの仕事は小さいかもしれません。でも、その仕事が集まれば、日本全体の雇用を動かす大きな力になる。そう信じて、これからも営業として成長し続けたいと思っています。