Voice 02
テレワークと言う選択肢が 私の働き方の可能性を広げてくれた。
重度身体障がい者×テレワーク

インタビュースタッフ
- 宮崎 翔真 Shoma Miyazaki
- 株式会社スタッフサービス・クラウドワーク
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- Profile
- 脳性麻痺という障がいと向き合ってきた。長野の特別支援学校を卒業した後、一般企業で働くための就労継続支援を受ける。就職活動をおこなう中で、重度身体障がい者が完全テレワークで勤務できるスタッフサービス・クラウドワークと出会うことで就業観が一変。家族からの応援・賛成もあり、入社を決意する。データの入力や情報の検索などの仕事を担当しながら、テレワークでチームを牽引。仕事で得たお給料で、自分のいちばん近くで人生を支えてくれた家族に、恩返しの気持ちとして自動車や家のリフォームをプレゼント。
Backborn
自分にあう働き方を探し続け
テレワークに出会った。
主に、筋肉のこわばりなどが出る、脳性麻痺という障がいと長年向き合ってきました。長野の特別支援学校を卒業してから、企業で力を発揮したいと考え、就労継続支援を受けながら、就職先を探していました。約2年間、軽作業をおこないながら、自分に合う仕事を模索。この2年間で社会人としての基礎が学べましたし、多くの仲間と力をあわせて働く喜びを実感することができました。
就職活動の中で求人情報を見ていると「自動車の運転が必要」「段差のある場所での自走」など、条件が複数ありました。必要性を感じて運転免許も取得しましたが、仕事や就職先の制限を感じてしまったことは事実です。
そんな時に、スタッフサービス・クラウドワークの存在を知りました。きっかけは、ハローワークの方に自分に合う仕事を相談する中で紹介してもらえたことです。「完全テレワークの勤務スタイル」、この条件を聞いた時は驚きました。地方で働く以上は自動車での通勤が必須で、自分にとっては高いハードルと感じていたからです。「自宅で働くことができるのか!」と、採用条件を聞いて心が躍ったことは忘れられません。
「完全テレワークの勤務スタイル」には家族みんなが背中を押してくれましたし、喜んでくれました。通勤による体力面での疲れの不安がないので、心も体も負担なく仕事に集中できますし、万が一の時も自分のことを理解している家族のサポートを受けることができると思いました。
軽作業の経験しかない私にとって、パソコンが未経験でも問題なく、入社後にレクチャーしてもらえる点も嬉しかったです。自宅で働く安心感と家族の応援。そして、スキルアップができると感じたことも「スタッフサービス・クラウドワーク」での新しい仕事に挑戦する決め手になりました。
Work
全国各地で奮闘するチームの仲間たち。
離れていても、繋がりを感じながら働けます。
入社後2か月間は研修期間。最初の1ヶ月は導入研修があり、メールの使い方や連絡手段などを丁寧に教えてもらいました。オンラインでの研修でしたが、事務所のスタッフや同じく障がいがありテレワークで働く先輩従業員がフォローでついてくれました。分からないことがあればすぐにフォローしていただける体制だったので、研修も安心してスタートを切ることができました。後半1ヶ月の研修では実際の配属先の業務にスムーズに入っていくためのコミュニケーション研修や実務研修を受けました。新しい職場、新しい仕事、新しい環境。初めてのことばかりでしたが、手厚い育成体制のおかげで、少しづつ不安が消えていきました。
はじめての実務は、Webサイトを閲覧して情報を入力していく作業。情報のリサーチ業務にも挑戦しました。失敗もしましたが楽しく働くことができた理由は、チームの一体感です。約10名のチームに所属しており、私は長野県在住ですが他のメンバーは新潟県、山梨県、埼玉県などさまざま。作業自体は一人でおこないますが、1日3回、各20分のミーティングがあります。そのときにやることは3つで業務進捗の報告、体調確認、そして必ず会社のルールで雑談をしています。チームのメンバーは全国各地で働く場所もバラバラ。それでも、オンラインでしっかりと繋がりが感じられ、助け合えるからこそ、仕事に向き合い続けることができました。

Vision
仕事での成長。家族への恩返し。笑顔の起点は、自分自身。
チームにはリーダーとフロントという、メンバーを牽引するポジションがあります。私も2024年3月からフロントを任せていただき、チームを引っ張るような立場で奮闘しています。私自身が入社当時受けた実務研修の講師も担当。経験豊富な先輩や拠点のスタッフのフォローを受けながら、メンバーの成長を支援しています。心掛けているのは、相手の気持ちに寄り添う姿勢。相手の立場にたちながら、伝える言葉や内容をしっかりと考えるようにしています。
仕事の面で自分自身が成長できている実感ができますし、プライベートでも嬉しいことを実現することができました。小さい頃からの夢と言ったら大げさかもしれませんが、「自分が働いたお金で家族に恩返しがしたい」と思い続けてきました。足に障がいがある家族がいるので、バリアフリー化された自動車をプレゼントしました。さらに、自宅のお風呂も段差がなくて負担がかからないようなリフォームをおこないました。家族に「ありがとう」という言葉をもらった時は、本当にうれしかったですね。
スタッフサービス・クラウドワークに入社することで、自分自身の成長を実現することはもちろん、支えてくれる家族にも恩返しができました。今後も挑戦を続け、もっともっと私の周りで笑顔が増やせるよう努力していきます。