Voice 02

パラ卓球で日本一になる。 最大の壁は「就職」でした。

障がい者×リモートワーク

インタビュースタッフ

島也 博明 Hiroaki Shimanari
株式会社スタッフサービス・クラウドワーク
Profile
高校卒業後、職人の世界へ。20代で塗装工事の会社を独立開業。その矢先に事故で頸椎損傷し、四肢麻痺。手足の自由を失ない、車椅子生活。独学でPCを学ぶなどの努力を続け、15年間会社を経営。次の目標をパラ卓球日本一に設定。その目標と生活を両立するため、在宅勤務型障がい者雇用を行う特例子会社スタッフサービス・クラウドワークに入社。リモートワークで、スタッフサービスの営業のアシスト業務を担う。プライベートでは卓球の練習に励んでいる。ちなみにパラ卓球のランキングは日本4位。

Backborn

目標を立て、乗り越えることで、前を向いた。

私は学校を卒業してすぐに職人の世界へ飛び込み、20半ばで独立して、塗装工事の会社をつくりました。「勝負はこれから!」という矢先に、事故に遭い頸椎を骨折し、手足の自由を失いました。「もしかしたら治るかも」という淡い期待が叶わないと知ったときは、絶望で目の前が真っ暗になりました。車椅子生活を余儀なくされ、事故前と同じように、生活することも、働くこともできない。でも、いつまでもくよくよしてはいられません。「できなくなったことを悔やむより、できることを増やしていこう」。独学でパソコンを勉強し、車の免許も再取得。現場を従業員に任せて、私は事務作業をしたり、営業活動をしたり。ホームページも自分で作れるようになりました。結局、従業員やお客さんに支えられながら15年間、経営を続けることができました。
次なる目標は、パラ卓球で日本一になること。自分でいうのも何ですが、子供の頃からスポーツは得意なんです。2年前にチームを設立して本格始動。しばらくはフリーランスでホームページ作成の仕事を引き受けながら、生計を立てていましたが、収入が不安定なことと、生活リズムが不規則になって練習に集中できないことから、就職することに決めました。
でも、茨城、埼玉、首都圏と広く求人情報を調べましたが、障がい者を雇ってくれる会社は多くありません。せっかく見つかって、面接がうまくいっても、設備がバリアフリーではないために断念することも。肩を落としていたときに、ハローワークから紹介してもらったのが、スタッフサービス・クラウドワークでした。在宅勤務だから、ネックだった通勤の心配は不要。何よりも、障がい者同士が協力し合いながら、仕事を進めていくというコンセプトに共感して入社を決めました。

Work

仕事は自分のペースで。自宅にいながら仲間ができた。

入社して配属される前に、1ヶ月間の導入研修がありました。基本的な業務内容を覚えたり、新しい生活リズムに慣れることが目的です。でも、私にとってこの研修の最大の成果は、同期7名との絆が深まったことですね。正直なところ、ブランクが長かったので、最初は不安な気持ちもあったのですが、仲間の存在に支えられました。19歳から60代まで世代はバラバラですが、今でも毎月リモートランチ会を開くほどの仲です。
2ヶ月目からは、各チームに配属されて、1ヶ月間、先輩に教わりながら業務を覚えて、3ヶ月目から独り立ちします。私が配属されたのは営業職のみなさんのアシストをするチーム。インターネットで情報を収集し、営業先リストを作成することが主な業務です。私は挑戦することが好きなので、「今日は80社分のリストをつくる」など毎日目標を立てて、取り組んでいます。どうすればたくさんリストを作れるか、自分なりに工夫して上手くいくとうれしいですね。また、みんなで手分けしてつくったリストは、私がひとつのファイルにまとめて営業所に送っているのですが、そのリストを元に契約が決まったという知らせを耳にしたときは、「みんなの頑張りが、ちゃんと役に立っている」という充実感があります。

写真

Vision

チャンスはもらえた。次は私たちが、できることを証明する番。

スタッフサービス・クラウドワークに入社して、生活のリズムは安定しました。おかげさまで、卓球の練習との両立がうまくできて、メキメキと上達しています(笑)。フリーランスのときのように無理して働くこともないので、身体の調子も良いですしね。今は日本ランキング4位ですが、日本一、さらにその先を目指して頑張っていきたいです。
私たちはそれぞれハンディキャップを抱えていますが、それ以上にいろいろな個性や才能を持っています。ただ、それを証明するチャンスが、今の社会にはなかなかありません。そういった意味では、在宅で無理なく働くことができて、いろいろな仕事を任せてもらえる環境をつくってもらえたことに、すごく感謝しています。私たちの仲間の中には、生まれつきハンディキャップがあって、この仕事ではじめて社会に出たという人もいます。今、彼はすごいペースで成長しています。彼だけでなく、みんながそれぞれ、自分のできることを日々真剣に、楽しく取り組んでいます。みんなで協力し合いながら、「私たちは、いろんなことができる」ということを示して、スタッフサービスグループの中での存在感を高めていきたい。「クラウドワークに任せたい」と、他の事業部からも新しい仕事を任せてもらえるようになることが目標です。