Interview 04

課題を解決するためなら、 業界の慣習も変えていく。

医療現場×面談プロセス改善

インタビュースタッフ

池村 律 Tadashi Ikemura
株式会社スタッフサービスメディカル事業本部首都圏西ブロック池袋医療オフィス
Profile
バスケットボールの監督に憧れ、自分もクラブチームの監督を目指す。しかし、現実を直視した結果、教師の道を志し、大学は教育学部へ進学。勉学に、部活に、アルバイトに励んだ。教育実習で、教育の理想と現実に直面し就職活動をスタート。人に向き合って仕事ができるスタッフサービスに魅力を感じ、2019年に入社。自ら医療業界の慣習を変え、営業プロセスを改善。
キャリア
  • 入社
  • スタッフサービス メディカル事業本部 東京・神奈川ブロック 本社営業第二オフィス
  • スタッフサービス メディカル事業本部 東京・神奈川ブロック 北千住オフィス
  • スタッフサービス メディカル事業本部 首都圏ブロック 横浜オフィス
  • スタッフサービス メディカル事業本部 首都圏ブロック 新宿介護オフィス
  • 現職

Movie

Backborn

学校を飛び出して見つけた、人の成長に関わる仕事。

小学校の頃から、バスケットボールのクラブチームに所属していました。自分を成長させてくれた監督はずっと憧れの存在で、自分が目指すロールモデルのような存在。それもあって、将来はクラブチームの監督を目指していました。けれど頭の片隅には、監督一本で本当に食べていけるかという疑問もありました。悩んだ結果、教師になることに決めました。先生なら部活の顧問としても活動できる。そんな両親のアドバイスに背中を押されました。夢を叶えるために大学は教育学部へ。教師になるための勉強に加えて、部活とアルバイトにも力を入れました。バスケットボール部のプレイングマネージャーとして活躍する傍ら、塾のチューターとしてアルバイトにも打ち込む毎日。教師になるステップも順調に進み、ついに教育実習が始まりました。当たり前のことですが、自分が教えるのは担当教科である数学だけ。でも、数学を教えるだけで、本質的な教育ができるのだろうか。このまま教師になっても勉強の楽しさを教える教育ではなく、丸暗記だけの教育を強いてしまうのではないだろうか。そんな悩みを解決できず、一度、教師の道から離れることにしました。教師以外にもきっと、人の成長に関わる仕事があるはずだ。それを見つけるために就職活動を始めました。人の成長に広く・深く関われる仕事に就きたいという思いで、人材業界や教育業界、出版社などにエントリー。そんな中で、いちばん自分の思いにフィットしたのがスタッフサービスでした。人に向き合いながら、求職者と企業をマッチングする。派遣というビジネスモデルが自分の理想に感じられたのです。企業規模も業界トップクラスで、入社後の成長イメージが持てました。心を決めて入社したのが2019年のこと。しかし配属は、予想もしていなかったメディカル事業本部でした。

Issue

カスタマーとクライアントを忙しくさせていた、業界の慣習。

予想外のメディカル事業本部への配属。さらに、大手の病院を担当する本社営業への配属と知り、二度おどろきました。いい意味で期待を裏切られ、ワクワクしながら社会人生活をスタート。最初に担当したのは200床以上の病院でした。仕事の速度も丁寧さも兼ね備えている上司の下で営業の基本を学んでいきました。口癖は「御用聞きになるな」。自分なりに考え、上司の教えを行動に移していきました。細かく丁寧な訪問。色々な部署へのご挨拶。泥臭い営業活動でしたが、過去10年間お取引が止まっていた大病院との契約にもつながりました。本社営業での半年が終わり、2019年10月からは北千住の営業所に異動。クライアントも、大病院から地域密着型のクリニックや診療所中心に変わりました。そんな中いただいたのが医療事務スタッフのニーズ。急いで要件にぴったりな方をご紹介しました。しかし、就業して早々、その派遣スタッフが血を見て倒れてしまったのです。よく考えれば、スキルや経験以外に、血を見ても大丈夫な人という大切なニーズがあったのです。同じ医療事務でも、大病院とクリニックでは違いました。大病院は受付と診療現場とは遠く、レセプト処理が中心。クリニックでは診療現場と近く、院長は診察や病院経営などいたるところまで把握しておかなければならず、目が回るほどの忙しさです。そんな状況で、クリニックに必要な人材の検討から面接までなかなか時間は割けず、細かい確認まで面談で実施することができていなかったのです。私たち営業が医療・介護分野の人材プロフェッショナルとして、クライアント以上にクライアントを理解し、人材の提案をする。そうすることで、医師であるクライアントが本業に集中でき、医療・介護業界に貢献できるのではないか。そう気づいた瞬間から、既成概念に囚われず、業界の課題に合った営業プロセスへのチャレンジがスタートしました。

写真

Solution

自分の設計したプロセスが、事業部にも広がっていく。

最初に着手したのは、担当していた眼科のクライアントでした。眼科は他の病院と違い、診療所でも手術をおこないます。それこそ院長先生のスケジュールはとんでもなく過密で、連絡をとるのも一苦労するほどでした。そこで、院長の代わりに担当営業である自分が面談をする場面をイメージしながら、丁寧にヒアリング。登録している派遣スタッフの中から、要件にフィットする条件の方をご提案。院長先生の面談というプロセスを経ることなく、派遣スタッフの就業がスタートしました。働いて頂く派遣スタッフにも、院長の代わりに業務内容・働く環境を説明することが必要です。不安もありました。でも結果的には「本当にいい人に来てもらった」という、うれしい声をいただくことができました。他の担当クライアントにも、次々と同じ手法を提案。結果がついてきたこともあり、だんだんと自分が描いたプロセスに確信を持つことができました。取り組みが社内で噂になってきた頃、上司や先輩から「営業1人の工夫で終わらせないためにプロジェクト化しよう」と声をかけていただきました。「Vプロジェクト」というネーミングをひっさげ、2020年10月にプロジェクトがスタート。5人のメンバーで動き出しました。目標は営業全員が「Vプロジェクト」のプロセスで受注し、就業を開始すること。プロジェクトは始まったばかりですが、カスタマー・クライアントの負担を減らし、スピーディな就業の実現を支えています。どんな業界にも既成概念があります。まずは、その前提を疑ってみることからイノベーションの突破口は生まれる。これからも、人材のプロフェッショナルとしての当事者意識を高く持ち、雇用にまつわる不の解決につなげていきたいと思います。