Cross talk 01

外国人へのイメージに縛られず、 誰もが輝ける舞台を。

外国籍人材×多国籍サポート

クロストークメンバー

千代田 圭 Kei Chiyoda
株式会社テクノ・サービスCRM・グローバル部 グローバル推進グループ マネージャー
Profile
ITツールの販売をおこなう営業で新規開拓営業を経験。培った営業力を活かすために、テクノ・サービスに転職。入社後は派遣スタッフ募集を目的とした広告業務や首都圏エリアでの営業、コーディネーターのマネジメントなど、幅広い業務を担当。2018年にCRM・グローバル部を立ち上げ、マネージャーに就任。
陣内 駿 Shun Jinnouchi
株式会社テクノ・サービスCRM・グローバル部 グローバル推進グループ
Profile
2021年に「社会に大きな影響を与える仕事」「社会に貢献できる仕事」を希望し、スタッフサービスに入社。2年間は日本人の事務職派遣の営業を経験。3年目に「グローバル関連の仕事」を希望し、CRM・グローバル部へ異動。現在は、「販売・サービス系の企業」に対する営業を担当。

Backborn

日本に住む外国籍の方々と企業のマッチングのために。

陣内による発言 「グローバルでの活躍」を強く意識したのは中学校時代の短期留学。ドイツにホームステイをしていたのですが、見るもの感じるもの、全てが新鮮で刺激的な毎日でした。しかし、その一方で、現地の人々とのコミュニケーションの難しさにも悩んでいました。伝えたいことが、伝わらないもどかしさ。異国の地で生きていくことの壁を肌で感じた経験から、大学では日本語教育を専攻。卒業後の就職先には、日本語教師など海外で働く道も模索していました。しかし、今後の現実的なライフプランを考えた結果、経済的な観点で断念。グローバルに活躍する道は諦めきれなかったのですが、新たに「誰かの人生にいい影響を与える仕事」という軸を設定し、あらためて就職活動をスタート。さまざまな企業、仕事を調べる中で出会ったのが、スタッフサービスでした。人は生涯で多くの時間を仕事に費やします。だからこそ、人生に多くの影響を与える「仕事」に関わる意味は大きいと感じました。さらに、スタッフサービスグループでは日本に住む外国籍の方々と企業のマッチングも行っていると知り、入社を決める大きな理由になりました。

千代田による発言 私が就職活動をしていた時期は、いわゆる就職氷河期。「自分はこれがやりたい」がなかなか見出せず、卒業してからしばらくはフリーターとしてさまざまな仕事を経験。やりがいも感じていましたが「このままではダメだ」と一念発起。将来を見据えて、パソコンのラーニングソフトを販売する会社に入社。新規顧客の開拓営業というハードな環境でしたが、その分、営業力を鍛えることができました。培ってきた営業力をもっと発揮できる舞台はないかと、転職活動をスタート。営業としての力を生かしながら、人の人生に大きな影響を与えられる仕事ができると思えたのがテクノ・サービスでした。入社後は営業や広告業務など幅広い業務を担当。その中で、2015年を境に労働力としての「外国人ニーズ」の拡大を感じはじめていました。日本では慢性的な労働力不足を背景に、国内で働く外国籍の方々は年々増加。しかし、働く現場には解消しなければならない「不」もたくさん存在していました。「この兆しは、きっと社会的な課題解決につながる。自分の手で解決したい」という思いが原動力になり、マーケットリサーチや事業戦略の立案などを行ない、2018年に製造分野の外国籍人材派遣サービスを立ち上げました。

Issue

固定概念と戦い、活躍の場を創出する。

千代田による発言 現在、日本では約170万人の外国籍の方々がさまざまな企業で活躍していますが、実際に働く現場には、解消しなければならない外国籍特有の「不」もたくさんあると感じていました。例えば、コミュニケーションの「不」、労務管理の「不」、労働対価の「不」です。無数にある「不」を解消することこそ、人材ビジネスに携わる私たちの使命だと信じ、その解消に取り組みました。当時は製造領域で人材派遣を大きく展開している企業はほとんどない状態。課題や壁に直面することは分かっていましたが、チャンスをつくることこそ、スタッフサービスの経営理念です。その結果、2018年は564名だった外国籍派遣スタッフは、2024年には約1,100名まで拡大し、全国46都道府県、約530社で活躍しています。全国で活躍しています。 そして、この挑戦をおこなう中で、新しい兆しも見えてきました。私たちのオフィス側の従業員として外国籍の方の採用をおこなったのですが、1名の採用枠に対してなんと300名の応募が集まりました。「話す力を活かしたい」「コミュニケーション力を活かしたい」など、新しい舞台にチャレンジしたい、輝きたいという外国籍の方々のニーズが見えてきたのです。 そして2023年には、ホテル、レストラン、居酒屋などの「販売・サービス業界向け派遣事業」へのチャレンジにも着手しました。

陣内による発言 私は2021年にスタッフサービスに入社し、最初の2年間は丸の内エリアで主に事務職領域の営業を担当。営業スキルや人材派遣ビジネスのノウハウを学びました。充実した日々を過ごしていましたが、「グローバル関連の仕事」への思いを諦めきれず、3年目を迎えた時に「新しい挑戦がしたい」と社内制度を活用して現在の部署異動を希望しました。そのタイミングは千代田さんが「販売・サービス業界向け派遣事業」を立ち上げた時期と重なり、異動希望が叶い、現在の事業に関われることになりました。現在は、販売・サービス業界での外国籍派遣サービスの拡大が私のミッションです。数多くの企業に向き合う中で、少しずつ解決すべき「不」も見えてきました。それが、「派遣という働き方は日本人のもの」という固定概念です。この業界では外国籍派遣事業の規模は小さく、企業側にも事例や成功体験がない状態でした。企業側に外国籍派遣という選択肢の認知が薄かったり、外国籍の方々を受入れる体制も整っていないケースも多いので、もどかしさを感じる時もあります。 一方で、「より良い職場環境」や「生きるために働く場所」を求める外国籍の方々が多いことも事実です。人手不足で新しい戦力を求める企業と、活躍の場を求める外国籍の求職者。この両者の架け橋になるための新しい挑戦が、私たちに求められていることだと痛感しています。

写真

Solution

2つの視点を持ち、物事の本質を捉えた提案を。

千代田による発言 2018年の事業の立上げ当初に私たちが注力した「製造現場向け」の外国籍人材の派遣事業でも実は似た事象がありました。例えば、企業が派遣スタッフに求める条件。外国籍の場合は「日本語能力試験N1取得が必須」と書かれていましたが、この資格は日常会話レベルを越えて、幅広い場面で使われる日本語を理解して読み書きができるという非常に高レベルです。そのため必須ではないのではないかと違和感を持っていました。企業の人事担当者と業務内容と照らして人材要件のディスカッションをおこなった結果、日本語能力試験N1の資格は不要であるという結論にいたりました。「なんとなく」で設定された採用条件や「思い込み」という認知バイアス。ここに疑問を投げかけ、撤廃していくことにこそ、私たちの介在価値があると思っています。企業には求める人材像があり、外国籍派遣スタッフにも求める就業環境があり、それは必ずしも一致するとは限りません。しかし、それぞれの想いを大事にしながらマッチングを図ることが何よりも大切です。だからこそ、私たちは企業に足を運び、実際の職場環境や状況を把握して提案をおこないます。「なぜですか?」「私はこう考えます」など、物事の本質をしっかりと捉え、企業ごと、派遣スタッフごとに提案するスタイルが当社の特徴だと思います。

陣内による発言 外国籍人材と協同することの魅力や特徴を正しく伝えることも重要な仕事です。外国籍の方々は陽気かつ前向きな方も多いです。異国の地で生計を立てるという強い意思を持っているのでバイタリティを持っています。仕事に対して誠実に向き合うことはもちろん、職場全体にもいい影響を及ぼすケースも多数あります。企業から「会社の賞に選ばれたよ」「接客姿勢がいいと、口コミサイトに書き込みがあったよ」「常連のお客様がファンになってくれたよ」と感謝の言葉をいただくこともあります。外国籍の方を起点に、周囲のメンバーが触発される、活気が出るといった事例が増えれば、より多くの日本人の固定概念をなくす提案ができるようになると思います。

千代田による発言 スタッフサービスの経営理念は「チャンスを。」であり、私たちの使命は働く機会の創出です。現在挑戦中の「販売・サービス業界向け派遣事業」もその一つで、外国籍の人材派遣事業には、まだまだ沢山の「不」が存在するのが実情です。認知やイメージを変える、条件を変えるなど、大変なこともありますが、大きな「社会課題」だと捉え、正面から向き合い、解決していきたいと思います。私たちの挑戦が、誰もが働きやすく、正しく評価される社会につながると信じて、世の中のあらゆる企業・業界と、たくさんの外国籍の方々に新しい価値を届けていきます。