わたしたちの仕事|チームで働く

時短チーム

※所属は取材当時のものです。

interviewer
お子さんの年齢と、産休・育休前のお仕事について教えてください。
Asai
私は3歳半の子供が一人います。出産前は東京コーディネート部にて登録スタッフの方にお仕事を紹介する部署のマネージャーでした。
Gunji
私は4歳と9歳の二人の子供がいます。一人目を産む前は事務職でした。復帰後も事務職で、その後、仙台オフィスの人材コーディネーターを務め、二人目を産んでから現在の部署に来ました。
interviewer
HR課というのはどんな役割を持っているのですか?
Asai
人材コーディネーターにマッチングするという本来の業務に集中してもらうため、事務部門を担う部署です。現在HR課には23人在籍し、そのうち15名がパート社員。事務チームとしては、3チームに分かれていて、在籍者のほとんどが子育てをしながら働くワーキングマザーです。 昨年の10月より、時短を希望する登録スタッフさんの方向けのコーディネートチームも発足しました。 私たちのような時短で効率よく働きたいと思っている登録スタッフの方に、同じ境遇の私たちが就業機会をご提供しています。
interviewer
時短社員が多いことで、業務のしわ寄せが起きませんか?
Asai
HR課の事務チームでは、営業職が依頼された求人情報を社内向けにカスタマイズするという業務があります。その業務受付を例えば16時までにするなど、時短で働く社員の時間軸をベースにしながら運用しています。 また子育てしていると急に休むこともあります。そのため業務理解・進捗の把握を徹底し、お互いにサポートできる体制にしています。休むことを「申し訳ない」と思わなくていい、その代わり出勤したら120%頑張るという雰囲気です。
interviewer
実際はいかがでしょうか?
Gunji
自由に働かせてもらっています。残業できないことを言い訳にせず、常に全力投球しているので、「残業ができたら」と思ったことは一度もありません。
「今日は頑張ろう」とか「時間内に終わらせよう」というあいまいなスローガンではうまく回らない。だからこそ最初に思い切って無駄な業務を削減しました。すると自ずとより大事なものが浮き彫りになり、結果的に業務がうまく回り始めて成果を出すことができました。自ら考え、自分たちの仕事の流れを作れるこの部署の仕事は、とてもやりがいがあります。
interviewer
定時退社でマネジメントするのは大変ではないですか?
Asai
以前の自分はいくらでも時間を使うことができたので、あれもこれも全部自分で考えて、各リーダーに「こうしてください」と指示を与えて周りを動かそうとしていました。でも今は自分が定時に上がらなくてはいけないので、全く時間が足りません。
そこで先ずゴールを決め、あとは各リーダーに任せてみました。すると自分で気づいて不要なものをそぎ落とし、どんどん改革してチームを引っ張っていってくれるようになりました。私は全体最適を考え、業務差配をするといったマネジメントに集中することで、部署全体がすごくいいバランスで動けています。
interviewer
「時短」というのは業務の効率化や軽減だけではなくて、“組織を育てていく”ということなんですね。
Asai
子供を産んで時短社員として戻ってきたときは、自分が任されたこの部署を「時間内にどうにかして回してやろう!」という意気込みでしたが、実際は違いました。「時短でマネージャー」っていうとカッコ良く聞こえますが、「自分が回す」のではなく、メンバーと信頼関係をしっかりつくったうえで、任せ、皆で組織を成長させていくのです。結果として私自身も楽しいし、時短だからと後ろめたい気持ちは全くありません。
interviewer
今後もっと長く働けるタイミングになったら、どのような働き方をしたいですか?
Gunji
いま30代後半で子育てをしていますが、子育てが落ち着くころには、次に「介護」が来ます。そうすると現実的には、働く時間を延ばしたくても延ばせない可能性が高くなります。だから、「やりたい、やりたい」と願うより、訪れる現実を見つめて選択するほうが賢明です。子育ては、自分の考えだけでは決められない。「今日は子供のお迎えに行きたくない!」とは言えませんから。暮らしと仕事を両立させる組織をつくることが、ワークライフバランスを充実させることになります。
Asai
時間は無限ではありません。決められた条件の中で、「自分はどれだけできるの?」というチャレンジが面白いのかもしれません。
interviewer
カッコいい働き方ですね。ありがとうございました。
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